健康情報
お酒と上手に付き合いましょう
お酒は身近なものですが、過度な飲酒や不適切な飲酒は健康を損ないます。健康でいるために、お酒との付き合い方を考えてみませんか。
飲酒による健康被害
生活習慣病、がんのリスクを高める
長期にわたって大量に飲酒することによって、肝疾患の発症や、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症といった生活習慣病の発症や悪化を招きます。国は、生活習慣病のリスクを高める飲酒量を(1日の平均純アルコール摂取量)男性40g以上、女性20g以上と定義しています。音更町健康づくりアンケートの結果によると、生活習慣病のリスクを高める飲酒をしている人の割合は、男女ともに増加しています。
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性別の違いによるアルコールの影響
高血圧や男性の胃がん、食道がん、女性の出血性脳卒中の場合は、たとえ少量であっても飲酒自体が発症リスクを高めてしまうことがわかっています。
また、女性は男性と比べ、アルコールによる影響を受けやすいといわれています。少ない量でかつ、短い期間での飲酒で、肝臓などの臓器障がいをきたす可能性があるため注意が必要です。
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ライフステージによるアルコールの影響
未成年
20歳未満の若者は脳が発達途中であるため、多量飲酒が原因で脳の機能低下を招くほか、若い頃からの飲酒によって依存症の危険性も高くなります。
高齢者
高齢者は若いときと同じ量のアルコールでも酔いやすくなり、一定量を超えると認知症を発症する可能性が高くなります。また、飲酒が原因で転倒・骨折につながるリスクも高いため、注意が必要です。
妊婦・授乳婦
妊娠中の飲酒は、流産や死産、生まれてくる子どもが胎児性アルコール症候群(身体障がいや知的障がいが現れる病気)を発症するリスクが高くなります。また授乳中の飲酒も、アルコールが母乳に移行するため乳児の健康に影響を及ぼす他、育児にも支障をきたします。
飲酒量を把握する方法
飲酒する場合はお酒に含まれる純アルコール量を把握し、飲み過ぎないように注意することが大切です。お酒に含まれる純アルコール量は下記の計算式で表すことができます。
また、お酒の種類と飲酒量から純アルコール量を計算できるサイト(アルコールウォッチ)からも、飲酒量を計算できます。ぜひ、ご活用ください。
純アルコール量計算式
飲酒量(ml)×アルコール濃度(度数/100)×0.8(アルコールの比重)
例)アルコール5%のビール500mlの場合の純アルコール量(g)
500ml×0.05×0.8=20g
▶アルコールウォッチ(外部サイトにリンクします)
健康に配慮した飲酒のポイント
(1)あらかじめ飲む量を決める
「今日はこれだけ」と量を決めることで過度な飲酒を避けることができます。
(2)食事やおつまみと一緒に飲むようにしましょう
空腹状態で飲酒すると、血液中のアルコール濃度が急上昇し酔いやすくなります。
(3)水分摂取を忘れずに
飲酒の合間に水を飲むことで二日酔い予防になります。水割りにしてアルコール摂取量を抑えることもおすすめです。
(4)休肝日をつくる
毎日の飲酒は肝臓に負担をかけます。週に2-3日は休肝日を設けましょう。
(5)自分の飲酒状況を把握する
チェックツール(AUDIT)を活用して、自分の飲酒習慣を振り返りましょう。
▶ AUDIT(オーディット:飲酒問題の早期発見に使われるチェックテスト)(外部サイトにリンクします)
避けるべき飲酒
・短時間の多量飲酒(1回の飲酒機会で純アルコール量60g以上)は、急性アルコール中毒の発症リスクが高くなります。また、転倒などの怪我の危険性も高めるため、避けましょう。
・不安や不眠を解消するための飲酒は、眠りが浅くなったり睡眠リズムが乱れ、アルコール依存症の発症リスクも高くなります。
・病気療養中の過度な飲酒はより免疫力が低下し、感染症リスクを高めます。また、内服後の飲酒は薬の効果を得られなかったり、副作用が生じる場合があるため避ける必要があります。
関連ページ
▶依存症専門医療機関及び治療拠点一覧(外部サイトにリンクします)
▶飲酒に関すること(厚生労働省生活習慣病予防のための健康情報サイト)(外部サイトにリンクします)
お問い合わせ
保健福祉部健康推進課
080-0104 北海道河東郡音更町新通8丁目5番地
電話:0155-42-2712
ファクス:0155-42-2713