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畜産情報

堆肥や家畜排せつ物の適正な管理について

堆肥や家畜排せつ物の適正な管理とは

畜産農家は「家畜排せつ物の管理の適正化および利用の促進に関する法律」(以下、「家畜排せつ物法」という。)により、家畜排せつ物の野積み・素掘りなどの不適切な管理や完成された堆肥の野積みが禁止され、家畜排せつ物の適正な管理が義務付けられています。

堆肥や家畜のふん尿が野積みなどの状態で放置された場合、悪臭や害虫が発生し、近隣住民へ迷惑をかけるだけではなく、地下水汚染や河川(明渠や道路側溝を含む)への流入も懸念されるため、小規模畜産農家であってもこの基準を参考に、日頃からの注意、点検および家畜排せつ物の年間発生量など記録を行い、堆肥や家畜のふん尿の適正な管理・使用をお願いいたします。

家畜排せつ物法の管理基準・記録とは

畜産農家が家畜排せつ物の処理や保管(管理)する際、守っていただく必要のある基準です。

管理施設の構造設備に関する基準

  • ふんなど固形状の家畜排せつ物を管理する施設は、床を不浸透性材料(コンクリートなど汚水が浸透しないもの)で築造し、適当な覆いと側壁を設けること。
  • 尿やスラリーなど液状の家畜排せつ物を管理する施設は、不浸透性材料で築造した貯留槽とすること。

また、排汁などを地下浸透・流出させないよう、施設の構造に関する基準が設けられていますが、シートを利用した簡易な施設でも、法律の基準を満たすことが可能です。
 

ふんの処理・保管(管理)施設 = 不浸透性資材の床+適当な覆い+側壁

尿やスラリーの処理・保管(管理)施設 = 不浸透性資材の貯留槽

管理の方法に関する基準

  • 家畜排せつ物を管理施設で管理すること
  • 管理施設を定期的に点検を行うこと
  • 管理施設の破損を遅滞なく修繕すること
  • 装置の維持管理を適切に行うこと
  • 家畜排せつ物の年間発生量、処理の方法、処理の方法別の数量について記録を行うこと

家畜排せつ物の発生量を正確に把握することは難しい面がありますが、簡便な方法で記録していただけるように様式が定められています。記録したものは、次回まで保管しておきましょう。
家畜排せつ物の発生量などに関する記録(畜種別)(38.50 KB)

堆肥や家畜排せつ物を保管(管理)する場合

堆肥やふんなど固形状の家畜排せつ物を保管(管理)する場合は、堆肥などの成分を含んだ水分が土中に浸み込まないように床をコンクリート張りとし、雨などにより、堆肥や家畜排せつ物が施設外に流出しないよう屋根や側壁を設けた堆肥舎や乾燥施設を設置するのが理想です。堆肥舎などを所有している場合も定期的に破損がないか、雨漏りをしていないかなどの点検を心掛けてください。
また、畑などに置く場合は、上と下に防水シートを敷くなどの簡易な方法も可能です。防水シートで保管(管理)する際には、風で飛ばないように、石やブロックなどでシートを固定するとともに、堆肥を置く場所は、住居からできるだけ離れた場所にするなど、近隣の皆さんへの配慮をお願いします。

畜産農家の皆さんへ

発生するふん尿の量を把握するとともに、自分の所有しているふん尿の処理施設に見合っているかどうかを確認してください。
常に堆肥を販売、譲渡できる相手を探し、堆肥の在庫が過多にならないように心掛けてください。
施肥する際にできるだけ臭いがしないように、堆肥は完熟させて販売、譲渡してください。

堆肥を撒く場合

施肥する際は、風の強い日を避け、散布したその日に耕起し、臭いを抑えるように心掛け、河川や農業用排水路などに堆肥が流入しないように注意してください。
近隣に住居がある場合は、食事時を避け、家屋や堀、洗濯物などを汚さないよう配慮をお願いいたします。

お問い合わせ

経済部農政課畜産係
080-0198 北海道河東郡音更町元町2番地
電話:0155-42-2111 内線724
ファックス:0155-42-2696

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